MERO THE KILLER

展示と映画と日常ちゃん

血煙の石川五エ門🔪🌊

ヴッキモオタになっちゃう!キモオタになっちゃう!って下唇噛み締めながら見ました。

 

どうもメロです。推しは次元大介です。


カートゥーンネットワークのアニメに出てくる悪ガキっぽいよねとかアメリカのヤバイ色のグミとコーラだけで生きてそうとかニューヨークの下水道で生まれてそうとか意味のわからないアメリカンなイメージを持たれてる私だけど(病院で生まれてます)、好きなお菓子は和三盆、障子を破ることに快感を覚える純ジャパニーズな私なので『血煙の石川五エ門』では血が湧き肉踊りました。
本作で一番DOPEだったのはなんといってもアクションシーン。例によってちょろい純ジャパなのでアクションシーンに和太鼓叩かれたり渋めなギターサウンドを乗せられると興奮を抑えきれませんでした。

ていうか今回は居合い抜きの前の五右エ門の刀に手を構える所作がかっこよすぎてただのメスになりかけた。
前編後編に分かれているんだけど、前編で今回の敵であるホークにボロクソにされて心がこわれる五右エ門、そして自分を取り戻してバッタバタと敵を切り倒していく後篇の構成が最高でした。典型的と言ってしまえばそうなんだけれど、観たいポイントをしっかり描いてくれていたなという印象です。
前編の冒頭ではいつもの木の鞘?ではなくてヤクザの親父から与えられたギラギラの鞘に刀をおさめていて、まだ若い頃の五右エ門で、己の力をまだちゃんと手に入れてない?目覚めていない?のか〜そんな五右エ門がどう戦うんだろう……と思っていたらボコボコにされて、後編の冒頭ではもらった鞘を捨てていつもの木の鞘に入れ替えていてクゥ〜!!コレコレ!!!!!って感じでした(語彙力の欠如)
後編でのアクションシーンでは見せ方も音楽もテンポもよくてヨダレが5ガロンくらいでました。あの五右エ門が50人も斬りまくってるやんけ!つまらぬもの斬りまくってるやんけ!と思って見てたけど最後にはちゃんと無駄な殺生をしたヤクザピープルたちを供養してて そうそう これが五右エ門ちゃん。ウフフ。ってなりました。

ルパン三世スピンオフシリーズでは陰影が強くハードボイルドなところが魅力的だけれど、血煙の石川五エ門ではもう血は出るわ肉は飛ぶわの大セールでした。

(少し話は変わりますが、『GANTZ』は合法的に推しの臓物が見れる作品だとしてクソオタク女たちに勧めてるのですが『血煙の石川五エ門』では五右エ門の骨も肉も見えるわ次元大介の頭割れるわルパンに腕に木片は刺さるわ私の中のキモオタが大騒ぎしてました。推しの中身が合法的に見たいクソオタク女のみんなは劇場に急げ!)

今回の作品の舞台となったのは日本は伊豆。ヤクザの用心棒として雇われた石川五右ェ門が«バミューダの亡霊»と呼ばれるホークと対峙するのだけれど、この五右エ門が雇われているヤクザが最高!
海外の監督が考えるような『THE YAKUZA』という感じで「カチコミ」「シノギ」「オトシマエ」等のワードが飛び交ってました。
また登場人物も立川とか井上とか日本名の人が多かったのも嬉しい……んだけど、今回五右エ門と戦うのは上でも書いたようにホークというウエスタン系のおっさんなんですね。

今までの五右エ門と対峙するキャラクターといえば忍者とかジャパニーズな敵が多かったのですが、私は今回も敵はジャパニーズがよかったなぁ〜と思ってしまった。

ホークは敵としてはとても怖かったんだけどね。とても冷静なのにとても凶暴で五右エ門を追い詰める姿は不気味でした。
そのホークというのがルパンや次元を「伐採する」といいながら追いかけるんだけど、なぜ伐採しようとしてたのかは語られぬまま…。
スピンオフシリーズは普段のルパン三世シリーズとは違い多くを語らないところが良さでもあるんだけど、「あいつは結局なんだったんだ?」感が残ってしまったかなーと。

まぁでも最近映画に出てきてもワンカットしか出てないやんけ!ズコー!!って感じだった五右エ門がいっぱい出てきてて「よかったね…よかったね……」って感じでした。メンタルの弱さも相変わらずで安心。(?)今回は変な女にひっかからなくてよかったね五右エ門。

メンタルぶちこわれザムライになって修行をしていて、それを見守るルパンと次元。そして「付き合いきれないわ」って3人を置いていく不二子。私は不二子のそういうところがめちゃくちゃ好きだし、ルパンと次元と五右エ門の馴れ合わない男の友情というものがめちゃくちゃ好きです。
不二子が去っていく時、「男ってほんとバカ」みたいなことを言って去っていくのですが、その時の次元とルパンの「馬鹿は馬鹿でも大馬鹿だ(五右エ門のこと)」「男なんてみんなそんなもんだろ」ってセリフが最高でした。わかる。

時系列としてはルパン三世テレビシリーズ1の第5話の少し後だということで、その頃五右エ門はルパン三世絶対殺すマンだった記憶があるんだけど(違うかも)、五右エ門とホークが対峙していて、手出ししようと思えばできたにも関わらず「男同士の生死を賭けた戦いはサシだって相場が決まってる」と手を出さなかったルパンと次元、ホークを倒した後に銭形がやってきてルパン(大怪我)と次元(大怪我)を撃とうとするんだけど「借りはここで返させてもらう」って2人を逃がす五右エ門……ウオォ〜〜〜!!!!!!!!!!熱い!!!!!美しい!!!!!!!!!!友情が始まる瞬間!!!!!!!!!!アアーーーーー!!!!!!!!!!

……映画は「この後はこうくるか?こう来てくれたら熱いな〜!」って考えながら見てるんだけど、『血煙の石川五エ門』ではそれを全部やってくれました。
好きな映画10選にキルビルパートワンが入る人は絶対観に行くべき。


🎩🚬ここから先は読まなくてもいいです


いや次元大介かっこよすぎたな?
ホークにぶっとばされて頭かち割ってるのにルパンに「頭割れてんぞ」って言われて「どうりで頭痛が収まらねえわけだ」とか言ったり普通に走ったり立ったり喋ったりできるのすごくない?
私鉄棒の上走れると思って走って落ちて頭かち割ったことあるけど泣き叫ぶことしかできなかったのに……かっこいい……強い……

次元のトレードマークである帽子をとったときの前髪の描き方はキャラデザの人によって違うんだけど今回はあたしが一番好きなオールバックでした。急に黒スーツでサングラスかけてオールバックの次元大介が出てきて右足の痙攣が止まらなくて焦りました。

悪い男好きの私としては『デカめのサングラスをかけてるおっさんが誰かに話しかける時顎を引いてサングラスを少し指でさげて上目遣いで話す』って仕草がめちゃくちゃ好きなんだけど次元大介がそれやってて心が無になった これが禅かよ